※長寿庵ではおくばりしておりますいきなり団子のパンフレットに付いております感想のお便りを募集しております。ここでは送っていただいたお手紙をご紹介いたします!
本日は静岡県にお住まいの平田様から!
お芋が大きくて、皮も弾力があってとても美味しいです。
熊本の友人から時々いただいています。
埼玉県の川越で「いも恋」と云うネーミングでいきなりだんごと似ている万十があるのですが、我が家ではいきなり団子を好んでいただいています。
冷凍庫に保存して友達にもあげたり、食事後にもちょっと軽めにふかしていただいています。レンジでの温めは矢張りすぐにかたくなって仕舞いますので何時もむし器でふかしていただきます。
栗(9里)より(4里)うまい十三里。ご存知のかたも多いかも知れませんが、お江戸日本橋より13里、埼玉は川越は芋の名産地として名を馳せていました。
最近でこそ芋の生産量は下がっているらしいのですが、それでも川越の芋菓子文化というのはなかなかにすごいと聞いております。スライスしたお芋さんを焼いた芋せんべいとか有名ですね。
また、川越は「小江戸」と呼ばれるほどに古くからの町並みが残っており、とても情緒のある町並みとのこと。私の師匠の立山さんも「川越はよかとこだけん、いっぺんはいかんといかんよ」と言っていました。
私の師匠も参加している熊本川尻の「開懐世利六菓匠(かわせりろっかしょう)」の皆さんは定期的に研修旅行に出かけているのですが、川越も数年前に行ったそうです。しかし、駅に到着後方向がわからず駅の東口と西口を重い荷物を持ったままみんなで何往復もしたという笑い話をしていたのを思い出しました。
私も東京に10年ほど住んでいたのですが、残念ながら川越に行く機会は一度もありませんでして、定期的にあるアド街ック天国の川越特集を見ては「一度行ってみたいな」といつも思っていました。
川越といえば西武池袋線で行けたはずなのですが(ちょっとうろおぼえです)、なかなか西武線に乗ろうという気にならなかったんですよね……所沢の球場に行った時に使ったくらいかな?
もちろん芋を扱う人間であれば芋産地・川越の話というのは聞こえてきます。もちろん「いきなり団子によく似たお菓子」として「いも恋」の存在も知っています。
でも食べたこと無いんですよね……「いも恋」を製造されてる菓匠右門さんのサイトを見に行ったら生地に山芋を練り込んであるということで、多分私たちが作っているいきなり団子に比べると生地の滑らかさが違うんじゃないかという気もします。山芋使うのはなかなかぜいたくですね。
山芋を使うお菓子といえばやっぱり薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)ですね。有名所では「日本一高い饅頭」として有名になった「花園万頭」さんのその名も「花園万頭」がありますね。残念ながら本体は倒産してしまいましたが、営業は続けられているそうです。
薯蕷をつかうと口当たりが良くなり、薯蕷饅頭はこしあんなんですけれども、生地とあんこのなめらかなマリアージュが最高にいいんですよね。
いも恋さんの生地もあんこと芋で三位一体の味わいを構成しているのでしょうか……気になる。
もし近々川越に行くことがあったら「いも恋」の菓匠右門さんところにインタビューに行ってみようかな笑
平田様、お手紙ありがとうございました!
レンジだとどうしても固くなってしまう部分があって私たちも研究をしているのですが、抜本的な改善ができない状態が続いています。大変申し訳ありません。
これからも頑張ってまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。