みなさーん!おまたせしました!
東京でも展開が始まった「焼きなり団子」。
その焼きなり団子初の新ラインナップの登場です!
その名も……
「焼きくり団子」!
安易!
長寿庵はいきなり団子にせよ焼きなり団子にせよ「さつまいも」がメインのお菓子が多いです。
さつまいもといえば秋の味覚。
だからこれまではあまり秋という季節を全面に押し出したお菓子は作っていませんでした。
しかし、今年の夏ってめちゃくちゃ暑かったじゃないですか。
「ああ、もしかしたら温暖化でこのまま季節がなくなっちゃうかもしれないなぁ」
なんて思ってたんですよ。
僕が子供の頃の事を考えてみても今より3-4度は気温が低かったように思います。
そのうち、夏と冬しか季節が残らなくなるかもしれない。
そう思ったら、やっぱり季節を大切にしたいって思ったんですよね。
そもそも和菓子は歳時記を大切にしてきたという文化があります。
季節に応じた生菓子をしっかり作ってる職人さんなんか見ると嬉しくなりますね。
和菓子屋の末席を汚す我々としても、なんとか季節感を出した商品を作りたい。
だから前回の記事でも「新いも」のアピールをしたりしたんですね。
日本の秋の味覚と言えば、やはり栗。異論は認める。
今回僕たちは日本古来の風味、栗に挑戦することにしました。
wikipedia先生によると、栗は縄文時代の昔から食されてきたそうです。
日本において、クリは縄文時代初期から食用に利用されていた。長野県上松町のお宮の裏森遺跡の竪穴式住居跡からは1万2900年前~1万2700年前のクリが出土し、乾燥用の可能性がある穴が開けられた実もあった。縄文時代のクリは静岡県沼津市の遺跡でも見つかっているほか[5]、青森県の三内丸山遺跡から出土したクリの実のDNA分析により[6]、縄文時代には既にクリが栽培されていたことがわかっている。
江戸時代に青木昆陽が導入したさつまいもとは日本における歴史の深さが違う……
栗って、風味が本当に繊細なんですね。
私のお菓子の師匠、立山さんも
「栗は風味を大事にせんといかん」
「余計なもの入れず、砂糖だけでいい」
と言っています。
実際師匠の栗餡練りの手伝いを土曜日にしてきたんですが、手間暇をかけているけども、加えるのは砂糖のみでした。
それでも十分に美味しい。
しかし、焼きなり団子と栗。これは大変です。
なんと言ってもクロワッサン生地に負けない中身にしなければならない。
だから、今回はかなり栗の風味を強く押し出したものになっています。
栗の渋皮煮はもちろん、栗餡に使用している栗もすべて熊本県産にこだわりました。
これは長寿庵が、季節と風土を大切にしたい、ということを表しています。
なので、可能な限り材料には熊本県産を使うことにしているんです。
熊本県産栗をふんだんに使った「焼きくり団子」、10/5(金)より長寿庵熊本駅店、博多駅マイング店の両店で販売開始です。
仕事帰りや家路に向かうちょっとした時に季節を感じてみてください!
なお、冬の新いきなり団子も計画中です!