お客様の声

いきなり団子 FAN VOICE ! (18/07/06)

※長寿庵ではおくばりしておりますいきなり団子のパンフレットに付いております感想のお便りを募集しております。ここでは送っていただいたお手紙をご紹介いたします!

本日は広島県にお住まいのペンネームTwinsBaaba様から!双子ちゃんのお祖母様でしょうか??

昔?食べたいきなり団子と違い、カラフルで、色んな味が楽しめて美味しくなつかしく頂きました。

今風の焼きなり団子は絶品ですネ!

いきなり団子といえば白、20世紀まではそれが常識でした。団子、つまりダゴは熊本では小麦粉を水で練った生地のことで、他にはだご汁という郷土料理にも使えます。

関東の方に向けて言えばすいとんみたいなもの、とでも申しましょうか。

21世紀に入り、多くの業者さんがいきなりだんごを作り始めて「差別化」を図るようになりました。

例えば芋屋長兵衛さんのいきなり団子は確か6色ほど。華まる堂さんは食用竹炭をつかった黒いいきなり団子を作っていましたね。

その他にもチーズを入れてみたり、北海道産大納言を使ったりといろんな業者さんが工夫されて作られています。

長寿庵も差別化を図るためにオリジナルの「白いきなり団子」と、沖縄産黒糖をふんだんに使った薫り高い「黒いきなり団子」、紫芋粉を練り込み、白あんで上品に仕上げた「紫いきなり団子」と3種類をご用意しております。

しかし、長寿庵はいきなり団子に関しては3種類以上作ることをしませんでした。種類をたくさん作ることはお客様を困らせてしまうのではないかと考えたからです。

最近の行動経済学の考え方では、「人は選択肢を与えられすぎると、逆に選択しなくなる」というものがあるそうです。

私たち長寿庵は経験からそれを知っていました。選択肢が多すぎるとお客様が逆に困ってしまうという例をたくさん知っていたのです。

普通は選択肢が多ければ多いほどなんとなく楽しいような気がします。駄菓子屋さんにいってどの駄菓子を選ぶといいのかなと考えるだけでもワクワクしますよね。他にもバイキングスタイルのお店に行った時にどれを食べようかなと考えてしまうのも楽しみの一つです。ケーキバイキングとかに行くとほんと目をキラキラさせてしまいますよね。

でも、選ぶ楽しみがあるということはそれだけ脳みそを使ってるということの裏返しでもあります。脳はものすごくカロリーを消費する内臓として知られていますが、あまりに消費カロリーが大きいため、省エネするようになっているのです。

だから沢山の選択肢を見せられた時にお客様は知らず知らずのうちに「なんかめんどくさいなぁ……」と思ってしまうのです。

お客様を困らせてしまうのは私達の本意ではありません。それは押し売りのようにも見えてしまいます。

特に私たちが販売している熊本駅や博多駅というターミナルではお急ぎのお客様も多いです。そういうお客様へたくさんの選択肢を見せつけて選んでいただくのはお客様への大きな負担ではないかと考えました。

だから私たち長寿庵は「3種類、最高の品物だけで勝負しよう」と心に決めたのです。

それが私たち長寿庵のおもてなしだと考えています。

たくさんある中から選んでもらうということではなく、私たちが作っている最高の商品をいつも提供していく。それが私たちのいきなり団子への考え方です。

選ぶのを楽しみにしていらっしゃるお客様のために商品を用意されてる業者様がいらっしゃいます。それはそのお客様の期待に答える素晴らしいことだと思います。

ですが、長寿庵がそれを真似してラインナップを増やしたところで、おそらく長寿庵に期待していただいているお客様を裏切ることになる。

ラインナップを増やせば、商品への集中力も増えた分だけ下がります。

もちろん新商品を出さないわけではありません。長寿庵は安易な横展開をしないということです。

実際に焼きなり団子や、かつて存在したいきなりTHEカレーなどはまったく違うコンセプトの商品なのです。

長寿庵にご期待いただいているお客様を裏切らないこと。新しい価値を有無にしてもこの支点だけは外せないと考えております。

twinsBaabaさま、お便りありがとうございました。

また、お帰りになってから改めてご注文いただきまして、ありがとうございました。

今後共長寿庵のいきなり団子をご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。